2016年11月30日

早期の食道がん患者、筋腫で再発半減

食道がん 早期発見 内視鏡的粘膜下層剝離術 ESD
早期の食道がん、禁酒で再発半減 330人の経過を観察[朝日]
治療後2年の時点で、内視鏡で取ったのとは別の場所に新たにがんができた確率は、禁酒しなかった人で16%、禁酒した人で9%。より長く経過を追えた人たちを含めて全体の傾向を分析すると、禁酒した人の再発リスクは禁酒しなかった人に比べ53%低かった。
早期食道がんに内視鏡 粘膜ごと切除 再発少なく[朝日]
「内視鏡的粘膜下層剝離(はくり)術」(ESD)と呼ばれる。基本的に、厚さ1ミリに満たない食道の粘膜にがんがとどまっている場合が対象になる。内視鏡で撮った映像をモニターで確認しながら、先端の電気メスでがんを粘膜ごとはがし取る。
簡単な手術で除去が可能なので、食道がんは早期に発見することが大事。

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とにかく違和感があれば近くの耳鼻咽頭科へ。

2016年11月27日

がん免疫薬キイトルーダが承認へ



オプジーボと競合 米メルクのがん免疫薬承認へ(日経)
キイトルーダはオプジーボと作用が同じで、対象疾患も競合する。オプジーボとの大きな違いは肺がん患者に対して最初の抗がん剤として使える点という。

オプジーボが使えるのは現時点で、皮膚がんの一種である悪性黒色腫と、肺がん、腎がんの3種類。一方、キイトルーダは9月に悪性黒色腫への使用が承認され、今回の肺がんで2種類目となる。
オプジーボを超えるか ライバル薬承認へ(日経)
キイトルーダの活路は抗がん剤治療の初期段階(1次治療)で使用できる点にある。専門家会議に提出された試験の結果が良好だったため、1次治療での使用が認められた。

一方、オプジーボは別のがん治療薬を試した後(2次治療)でないと使えない。世界をみると、がん免疫薬を初期から使用することが検討されており、キイトルーダが1次治療で使えるのは、オプジーボに対する大きなアドバンテージになる。

ただ、1次治療の需要を総取りできるわけではない。キイトルーダは事前検査で効くタイプかどうかの判断が必要で、そのタイプの肺がん患者は全体の2~3割とみられる。現状では、その4割近くは英アストラゼネカの抗がん剤「イレッサ」などが第1選択となる。キイトルーダは1次治療の1~2割の需要しか取れない可能性がある。
これはいいニュースですね。

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