2017年5月28日

がん患者が治療と仕事をどのように両立しているかについての大規模調査




国立がん研究センターは、がん患者が治療と仕事をどのように両立しているかについて、iPhoneアプリを使った大規模な実態調査を始めると発表しました。

みんなで取り組む研究アプリ「がんコル」説明動画(Youtube)
国立がんセンター、がん治療者の労働生産性を研究するアプリ「がんコル(QOL)(CNET)
働くがん患者、スマホアプリで調査 生活の質改善めざす(朝日デジタル)

がん患者に、その日の体調や勤務時間などを入力してもらうという。

質問は、毎日2分程度、6つの質問に回答すると毎日の体調を記録できる。さらに、毎週、2つの質問に回答すると週単位の労働状況を記録でき、4週ごとに9個の質問に回答すると、月単位の労働状況とパフォーマンスを記録できる。

参加希望者は性別や年齢、がんの種類、治療歴などを入力。動き回るのに問題は無いか、痛みや不安はどの程度か、働いた時間、自身の仕事のパフォーマンスへの評価などを選択していく。同じがんや同世代の人の平均的な活動度合いと比較することや、自身の治療内容をカレンダーに入力して日程管理に役立てることもできる。

質問に答えることで、アプリ参加者の同じような状態(同年代、同疾患など)の人のパフォーマンスが見られるしくみも入れ込んだ。

診断されてから治療を開始し、化学療法や支持緩和ケア、手術などを行う中で、仕事のパフォーマンスはどう変わるのかを調査したデータはまだ少ないので、これからガン生活を送る人にとっては参考になるツールになると思います。

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